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岡崎慎司のプレミア2季目は不完全燃焼。
いまだ絶対的な存在になれず (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 その先も、ベンチスタートと先発を繰り返す日々。ラニエリが解任される直前の1ヵ月に関して言えば、イタリア人指揮官の構想から完全に外れていたように映った。岡崎も、レスターも、あのときは出口の見えないトンネルに迷い込んでいた。

 転機となったのは、指揮官の交代だ。レスターの原点であるプレッシングサッカーに舵を切ったシェイクスピア監督は、この戦術で中心的役割を担う岡崎を先発メンバーに復帰させた。ここからチームはリーグ戦5連勝。「勝利するために、まずは守備から入る」と意を決して試合に臨んでいた岡崎も、献身的な守備と中盤のつなぎで支える"黒子"に徹し、チームが復調する原動力になった。

 しかし、一筋縄ではいかないのが、レスターでの岡崎だ。

 アトレティコ・マドリードとのCL準決勝ホーム&アウェーの2試合、さらにトッテナム・ホットスパーとのリーグ戦を、「戦術変更により」前半の45分間だけで交代を命じられてしまう。チームが得点を必要としたときに真っ先に交代を命じられるという、FWにとっては受け入れがたい采配でピッチを後にした。

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