悩み深める岡崎慎司。
「スーパーゴール」直後の試合でも45分交代 (4ページ目)
前線からプレッシャーをかけていくことも、それをするにはまず、マインドをチームに合わせることが必要。点を獲りたいですけど、そうした気持ちを全部隠して、チームプレーに徹しないとできない。
でも、点を獲った後の試合は、『(前線で)待っていたら点を獲れるのではないか?』と思ってしまう。だけど、『ちょっとここは(守備に)戻らないでおこう』ってやると、やっぱり相手にやられてしまうんですよね。そう考えてしまう......。レスターで戦うんだったら、僕はそこから逃げられない。考えたくないですけど、考えさせられてしまうというか」
レスターでの役割を言い表せば、「ディフェンシブ・フォワード」である。最前線にいるFWジェイミー・バーディーを後方で支え、中盤の守備でもチームを助ける。しかし、日本代表FWのマインドはストライカーである。「マンチェスター・C戦のようなゴールを決めると、『やっぱ自分の可能性を信じなければ』という気持ちになる。やっぱり、そこで勝負しないと」と語るように、ゴールへの飽くなき探究心も忘れていない。そこに、大きなジレンマがある。
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