クライファート息子も。アヤックスの若手を
伸ばす「裏の補強」システム (2ページ目)
『アムステルダム・アレーナ』から『ヨハン・クライフ・アレーナ』にスタジアム名を変えた最初の試合で「これぞアヤックス」というサッカーの目撃者となった5万2000人の観客は、タイムアップの笛が鳴ってもまったく帰ろうとはせず、アヤックスが完全復活した余韻に浸っていた。
アヤックスは今季、春先になってチーム力を上げてきた。シーズン終盤に他のチームが疲労の色を濃くし、主力の負傷や出場停止処分に苦しんでいても、アヤックスは選手層の厚さで対応している。
そのベンチに座る交代選手というのが、また一段と若い。リヨン戦では"緊急事態用"としてGKディーデリク・ブール(36歳)とDFハイコ・ヴェスターマン(33歳)のベテラン勢も置いたが、残る5人はMFドニー・ファン・デ・ベーク(20歳)、MFアブドゥルハーク・ヌーリ(20歳)、MFフレンキー・デ・ヨング(19歳)、FWダヴィド・ネレス(20歳)、FWジャスティン・クライファート(試合当日17歳)という20歳以下の選手で固められていた。彼らは試合の逃げ切りを図ったり、負けていて追いつこうとしたり、味方にケガ人や退場者が出たとき、ボス監督に背中を押されてピッチに飛び出していく。
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