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クライファート息子も。アヤックスの若手を
伸ばす「裏の補強」システム (7ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 また、3月にはセンターバックのマタイス・デ・リフトが17歳とは思えぬ堂々たる守備をトップチームで披露した。とりわけ、EL決勝トーナメント2回戦でコペンハーゲン相手に見せたパフォーマンスは実に印象的だった。当時オランダ代表監督だったダニー・ブリントはすぐにデ・リフトを招集し、3月25日に行なわれたワールドカップ予選のブルガリア戦で先発に抜擢している。

「裏の補強選手」として今季トップチームでブレイクを果たしたのは、ドルベリ、クライファート、デ・リフトの3人だけだが、ファン・デ・ベークやデ・ヨングのようにいぶし銀の働きでトップチームに貢献している若手もいる。アヤックスの育成システムは世界的に有名だが、3シーズン前からオランダ2部リーグに参入しているヨング・アヤックスが「裏の補強選手」の供給源として機能することによって、より完成品に近い選手がトップチームに昇格し、それがアヤックスの選手層の厚みとなっているのだ。

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