岡崎、香川がゴールしても、CLのグループリーグが退屈になったわけ (2ページ目)

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

 なぜグループステージはこんなに退屈になってしまったのか。その発端は、7年前。当時、UEFAの会長だったミシェル・プラティニが、小国への間口を広げるためにグループステージに参加できる道をふたつに分けたことにさかのぼる。

 そのひとつの道である「チャンピオンズルート」では、UEFAランキングが下位の中小国のリーグ王者のみで5つのグループステージ出場枠を争う。先述したルドゴレツやセルティックはここを勝ち上がってきたチームだ。以前は、グループリーグにあがる前にランキング上位の国のリーグで優勝を逃したチームとの対戦があったが、7年前の予選方式の変更によってそれがなくなり、ランキング下位国クラブの予選通過の可能性が高まった。

 メジャー国でリーグ優勝を逃した上位チームは、もうひとつの道「ノンチャンピオンズルート」でしのぎを削るようになり、必然的に強豪が予選で姿を消すことが多くなった。今年のグループリーグ進出をかけたプレーオフでは、ポルトvsローマという決勝トーナメントで実現してもおかしくないカードが組まれ、それに敗れたローマは、現在セリエAで2位につけているにもかかわらず本戦までたどり着けなかった。

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