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岡崎、香川がゴールしても、
CLのグループリーグが退屈になったわけ (3ページ目)

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

 グループリーグに格差が生まれたことで、その注目度は降下。イングランドでは、放送が有料に切り替わった影響もあるだろうが、視聴者数が激しく減少しているという。

 こうした流れを止めようとする動きもある。プレミアリーグのテレビ放映権料の高騰により財政的な劣勢を感じている、主にスペインやイタリアの有力クラブたちがUEFAに揺さぶりをかけ、来シーズンから3年間のCLグループステージにはUEFAランキング上位4カ国からそれぞれ4チームが予選とプレーオフなしで出場できることになった(先述のふたつのルートは残る)。

 また、各クラブへの収益分配金も「著しく増額され」(UEFA.com)、特に欧州での優勝経験を持つビッグクラブは優遇されることになる。彼らは「欧州スーパーリーグ(欧州の有力クラブだけで構成される独自リーグ)構想」というカードも持っており、ビッグクラブに脱退されては困るUEFAは譲歩せざるをえなかったのだろう。「望みをできるかぎり叶えましょう、お金ももっとたくさん渡しましょう」と返答するしかなかったのだ。UEFAとビッグクラブのパワーバランスは、かくも不安定なのである。

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