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シャビに続いてジダンも標的?
C・ロナウドに軋轢が絶えない理由 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

 昨シーズン終盤は明らかに精彩を欠いた。CL決勝では120分間、ピッチに立って優勝決定のPKを蹴り込んでいる。しかしそれ以外、輝いたシーンはないに等しい。

 怪我を引きずった状態で突入したEURO2014は、目を覆う不調だった。エースの不振で他の選手が発奮、一丸となってポルトガル代表は決勝に進出した。しかしC・ロナウドはフランス代表のディミトリ・パイエとの衝突で左膝を強く打ち、内側側副靱帯の損傷で前半のうちに交代を余儀なくされている。

「その負傷の影響は今も色濃く残る」と言われている。スプリントの回数は激減。トップスピードに入ろうとするところでつかまえられるシーンが目立つようになった。フィジカルの優位性をプレーヤーとしての基礎にしてきたC・ロナウドにとって、その屋台骨が崩れつつある。

 しかし、ゴールゲッターとしての存在感は今も絶大と言える。CL開幕戦のスポルティング・リスボン戦も、C・ロナウドのFK一発で追いついていなかったらチームは敗れていた。90分に差しかかろうとする時間帯、心を乱さずゴールを叩き込める選手は世界に数えるほどしかいない。

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