シャビに続いてジダンも標的?
C・ロナウドに軋轢が絶えない理由 (2ページ目)
一方、「交代を命じられた選手は、クリスティアーノに限らずあんなもの。私はバカではないし、クリスティアーノは利発だ。同じ目標に向かって戦うだけさ」と、ジダン監督も騒動に取り合っていない。
そして9月27日、チャンピオンズリーグ(CL)のボルシア・ドルトムント戦でC・ロナウドは先制点を叩き込んでいる。押し込まれる展開で、右足を一閃。ゴール後はジダン監督とも喜びを分かち合った。
「マドリードの背番号7は、獅子のように誇り高い勝者であることがすべて」
そんな不文律もあるため、チーム関係者もこの程度の騒ぎで罰を与えることはない。マスコミにとっては記事を売るネタであり、ファンにとっては試合を楽しむスパイスなのだろう。騒ぐようなことではない。
しかし、ここ1年のC・ロナウドは何かがおかしいのだ。
C・ロナウドは、昨シーズンから小さな筋肉系トラブルを繰り返すようになっている。その肉体は、かつて驚異的回復力を誇っていた。たとえ連戦を繰り返しても、次の試合には100%にフィット。ところが30代になって回復スピードが遅くなり、"疲労の負債"を抱えるようになった。今年4月に右太ももを痛め、全治1カ月を言い渡されたときには、期間を半分に短縮して復帰を早めた。「C・ロナウドならでは」と激賞されたが、回復のサイクルは決定的に壊れてしまった。
2 / 5