「初のCLでまさかのベンチ外」
という事態に、岡崎慎司が考えたこと (4ページ目)

　あのときはファーストシュートだったし、自分のリズムを作るうえでも、『ここでシュートを打つのもアリだな』って思っていた。滅多に打たないですけど、たまに打ったら怒られるので。ただ、気がついたのは、『監督はそういう認識で俺を見ている』ってことですね。『現状維持でいいんだから、いらんことするな』みたいな。『そういう風に俺のことを見ていたんや』と」

　岡崎としては昨季５得点に終わったゴール数を伸ばすことで、チーム内での序列を引き上げ、ストライカーとしての能力も高めていきたい。しかしラニエリ監督は、「チームの潤滑油として機能する献身的なシンジ」を求めている。

　それでも岡崎は、自分の思うストライカー像を追求していくと語る。「監督が求めていることと、選手が求めていることは、普通違うものなので。だから俺は、監督が求めていることをこなしながら、自分が求めていることをやっていく。試練じゃないけど、結局はゴールを獲らないとあかんなと。

　俺がやることは、このチームで変わらない。これで使われなくなっても、自分がシュートを打てると思ったときは打つべき。自分のよさがあれば、チームをもっといい状態に持っていける。自分が入ったら、もっとスイッチも入れられる」とし、これまでどおりに幅広く走り回りながら、ゴールを求めていくと述べた。