「初のCLでまさかのベンチ外」という事態に、岡崎慎司が考えたこと (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 このブルージュ戦まで、岡崎は3試合連続で先発出場。チームに安定感をもたらす日本代表FWの貢献度から考えれば、「先発濃厚。最低でもベンチスタート」の線が強いように思えた。ところが、フタを開けてみると、クラウディオ・ラニエリ監督は188cmの長身を誇る新戦力のFWイスラム・スリマニを先発で起用。その理由を指揮官は、「セットプレーで高さが必要だった」とし、ベンチ外の岡崎についても、「起用できず悲しかった。5人のFWを使うことはできない」と説明した。

 今夏の移籍市場でスリマニとアーメド・ムサが加わり、FWの2トップ枠を5選手で争うことになった。7名のベンチ交代枠についても、ポジションのバランスを考えれば、FWは2名になる公算が大きい。2トップのレギュラー争いはもちろん、ベンチ入りについても競争が激しくなることは間違いない。

 前節のリバプール戦では調整不足でスリマニが欠場したが、5名のFWが揃った最初の試合で、メンバーから外れたのが岡崎だった。「(CLで)本当に使ってほしいなと思います。いい準備もできている」とキャリア初となるCLについて決意を語っていたが、指揮官からゴーサインが出ることはなかった。おそらく今後も、ローテーションのなかでスタンド行きを命じられる可能性はある。

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