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出番なしの香川真司。ドルトムント大勝で「岡崎と清武は?」と気遣う (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Newspix.pl/AFLO

 足の状態というのは、ライプツィヒ戦の欠場につながった右足首の打撲のこと。その落ち着いた表情から察するに、「特に無理をして出場する必要もない」ということが、指揮官と香川の間で事前に確認されていたようだ。試合展開も香川温存を後押しした。

 とはいえ、新加入選手たちの活躍は気にならないのだろうか。

「いや、本当にチームにとってポジティブですし、すごくみんなが楽しそうにプレーしていたのが何よりいいことだと思います」

 悔しさを押し隠す様子もなく、この一戦を余裕を持って眺めていたようだ。むしろそれよりも香川が気にしていたのは、レスターの岡崎慎司とセビージャの清武弘嗣のことだった。「出たんですか、2人は?」と記者に逆取材。2人ともそろって出場せず、しかも岡崎にいたってはベンチ外だったことが伝えられると、驚きながら「まあまあこれからでしょう。お互いに」と、自分にも言い聞かせるようにつぶやいた。

 9月はミッドウィークの試合が続く。チームとしてはターンオーバーをしながら戦うことを余儀なくされる。間もなく香川にチャンスがやってくることに疑いの余地はない。だが、この週2試合ペースが3週続いた後は、またW杯予選のために日本とオーストラリアへ行くことになる。代表戦も含めればかなりの過密日程となる中、チームの波には乗り遅れたくないところだ。

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