1位通過はバカらしい? ポルトガルのEURO優勝が示す新トレンド (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Nakashima Daisuke

 ポルトガルは準々決勝から準決勝までが中5日、準決勝から決勝までが中3日。対してフランスは準々決勝から準決勝までが中3日、準決勝から決勝までが中2日。フランスのほうが、直近の試合日程が厳しかったのは確かだ。

 決勝では、時間が進むごとにフランスの選手の足が止まり、徐々に盛り返したポルトガルが最後の最後に決勝点を奪ったことを考えれば、勝敗を分けた理由を日程に求めることは可能だろう。

 だが、グループリーグを見れば、フランスの初戦は6月10日に対し、ポルトガルは6月14日と、4日も遅い。ということは、大会全体を通してみれば、より短期間で7試合を戦ったのはポルトガルのほうだ。

 しかも、ポルトガルは決勝トーナメントに入ってからの4試合のうち、3試合で延長まで戦っている(フランスは2試合)。フランスが日程的に不利だったことを敗因にするのは、あまりフェアではないだろう。

 むしろ、選手起用によるコンディショニング調整の成否こそが、最終的に明暗を分ける結果につながったのではないだろうか。

  前回大会までは、決勝まで最大6試合をこなせばよかったが、今大会からは1試合増えた。まして現代サッカーでは、フィジカル的要素が非常に重要になり、走 力も求められる。そのなかで優勝するためには、いかにチーム全体のコンディションを落とさず(すなわち、パフォーマンスを落とさず)戦い抜くかが、重要な カギを握っている。

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