予想外の展開。イタリアが強かったのか、スペインがひどすぎたのか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Nakashima Daisuke

 ある意味で、世界を席巻した”純度の高い”ポゼッションサッカーが、窮地に陥ったときの打つ手を失わせた、と言ってもいいのかもしれない。単調な攻撃と歩調を合わせるように守備までも緩くなってしまうのは、サッカーの構造を考えれば、当然だった。

 最後の最後で相手に守り切られ、結果として負けることはあっても、この10数年の間で、これほどひどい内容に終わったスペインを見た記憶はない。グループリーグ敗退に終わった2年前のワールドカップブラジル大会でさえ、ここまでひどくはなかった。

 ショッキングな、と表現してもいい負け方だったが、一時代を築いた王者の末路とは、案外こういうものなのかもしれない。

 すでに揺らぎ始めていた王者のプライドを完膚なきまでに叩きのめし、イタリアが準々決勝に駒を進めた。
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