予想外の展開。イタリアが強かったのか、スペインがひどすぎたのか
イタリアがうまく戦ったのか。それとも、スペインがひどすぎたのか。
恐らく、そのどちらも正解なのだろう。
ユーロ2016決勝トーナメント1回戦最大のビッグマッチとなったイタリア-スペインは、2-0でイタリアが完勝。同じ対戦だった前回大会決勝での屈辱(0-4の大敗)を晴らした。
前回王者のスペインに勝利し、歓喜のイタリアチーム スコアだけを見れば、十分に予想可能な結果ではある。前半のうちにイタリアが先制し、後半ロスタイムに追加点。いかにも起こりそうなイタリアの勝ちパターンだ。
しかし、内容に目を向ければ、予想とはまったく反するものだったと言っていい。
試合前に予想できたイタリア勝利の展開は、大まかには次のようなものだ。
スペインがボールを支配し、攻め続ける。それに対し、イタリアは守りを固める。攻めながらもなかなかゴールが割れないスペインに、焦りが生まれた一瞬のスキをついて、イタリアがカウンターから得点する。あるいは、カウンターからの攻撃で得たFKやCKを生かして得点する。そんな試合展開である。
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