あらゆる人種が集う街レスターが、サッカーでひとつになりつつある (6ページ目)
「あのあたりはソマリア人の多いエリアだな。それに(マフレズが)アーセナルやバルセロナに引き抜かれそうだという噂は嘘っぱちだ。マフレズも(エンゴロ・)カンテも、町の床屋に行っている。3.5ポンド(約550円)の散髪だから、かっこよくなれるはずはない」
あらゆる人種のレスター市民が、今ひとつになりながら、かすかな不安にかられている。ホワイトが言うように、「最後の最後にしくじることはないのかという思いがある。なんといっても、レスターのことだから」。
だがクラブがしくじらなければ、いつもは静かなレスターの町も熱狂の渦に包まれるだろう。それがどんな状況なのか、地元っ子には想像がつく。2011年、クリケットのワールドカップでインドが優勝したときも、町は大変な騒ぎになったから。
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