2016.04.25

香川真司、今季8得点目の意味。求めてきた「パワーとスピード」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

シュツットガルト戦前半21分、先制ゴールを挙げた香川真司 ブンデスリーガ第31節シュツットガルト対ドルトムント。香川真司が今季8点目を挙げた。

 これは香川がドルトムントに移籍した初年度に挙げた得点と同じ数字である。当時を振り返ると、序盤はその実力が懐疑的に見られていたというよりも、どこの誰かも知られていないダークホース的な存在だったのが、ヨーロッパリーグ(EL)やダービーで得点を重ね、一躍チームの中心選手となっていった。一気にスターダムをのし上がるという言葉がぴったりだった。

 8得点は前半戦だけで挙げた数字で、ウィンターブレイク中に行なわれたアジアカップで右足中足骨を骨折。後半戦を棒に振っている。もし前半戦の勢いのまま後半戦を迎えていれば何点とれただろうか......と惜しまれたものだ。

 今季の8得点は全く意味が違う。ユルゲン・クロップが退任し、トーマス・トゥヘルが新監督に就任。選手が大幅に入れ替わったわけではないが、象徴的な指揮官が去って苦戦も予想された中、前半戦は順調に滑りだした。ポゼッションを重視するサッカーにおいて香川も主力として生き生きとプレーしていた。