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風邪でしんどい岡崎慎司が決めた
「忘れられない」スーパーゴール (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 振り返れば、シーズン前半戦の岡崎は、周囲にパスを求めても回ってこない歯がゆい試合が続いた。だが、そうした状況にも屈することなく、チームメイトにパスを強く求めながら、「一緒に出かけたり、クラブとかにも行ったり」することで、仲間との距離を縮めていったという。

 そして今、球離れの悪いMFリヤド・マフレズは別としても、岡崎の動き出しに合わせてパスが自然と入るようになり、積極果敢にゴールを狙える環境が整った。だからこそ、「いつも狙っていたプレーがゴールにつながったかな」という岡崎の言葉には、説得力と重みがある。

 残り試合は「8」で、2位トッテナム・ホットスパーとの差は勝ち点5のまま。元イングランド代表FWでレスターの下部組織出身のガリー・リネカーをして、「レスターが優勝すれば、チームスポーツ史上最大の番狂わせ」というリーグ優勝も現実味が帯びてきた。

「俺みたいなやつがゴールを決めていかないと優勝できないし、上位にとどまっていられない」と決意を口にしていた岡崎慎司が、最後の扉を開ける切り札になるかもしれない。


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