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風邪でしんどい岡崎慎司が決めた
「忘れられない」スーパーゴール (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「(あの場面はオーバーヘッドしかないと?)そうですね、ボールに早く反応できた。早く反応できたら、みんなやれる(プレー)でしょうけど。ほんと、ぽっかりスペースが空いたので」

「あとで見返したら、思い出してくると思うんですけど、まだゴールシーンを見ていなくて。見返したら、たぶん『スゲェ!』って50回ぐらい見ると思う(笑)」

「(ホーム初得点?)ゴールまで長かったですね。あれがファーストゴールで、ちょっと忘れられないゴールになるんでしょうね」

 無我夢中で蹴り込んだことは、「入れるのは割と難しかったんですかね? (周りに)敵もいました?」と記者に逆質問したことからもうかがえた。だが、そんな得点を識者たちは手放しで褒め称える。元ウェールズ代表MFで現解説者のロビー・サベージは、「目を見張るようなオーバーヘッド。見事なゴール」と絶賛。地元紙『レスター・マーキュリー』もチーム最高点となる8点(10点満点)をつけた上で、「勝ち点3を奪ったこと以外に印象の薄かった試合で、忘れがたいゴールを決めた」と賞賛した。

 しかし、試合全体を振り返ってみると、岡崎の動きにいつものようなキレはなかった。試合が進むにつれてその傾向は顕著になり、後半に入ると攻撃に絡めなくなっていく。結局、65分に交代。いつもなら悔しそうな表情を浮かべて交代に応じる岡崎だが、この日は「(交代で)よかったです」と打ち明ける。

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