「香川真司は10番だからバイエルン戦でベンチ外」は本当か? (3ページ目)
試合に関しては、前半はドルトムントペースで進んだ。ペップ・グアルディオラが「前半25分は問題だらけ」と言えば、トゥヘルは「最初の30分間はすばらしかった」と応じた。ハーフタイムの時点でポゼッションはほぼ互角。これはバイエルンにとっては苦しい数字だ。
一方のドルトムントはうまくボールを奪い取ることができ、カウンターにつなげられたとしても、最後の精度を珍しいほどに欠いた。オーバメヤン、ロイス、ミキタリアンら攻撃陣全員に、他のチームが相手であれば確実に決めているであろう決定機が訪れた。どこか前線でのちぐはぐぶりが目立った。このことは「少し焦って正確性を欠いた」とトゥヘルも認めている。
後半に入って本来のバイエルンに戻ったかといえば、彼らもまたゴールが決まらない。残り15分でフランク・リベリーを投入しても、糸口は見つからなかった。ペップが会見で名を挙げて称えたのは21歳のヨシュア・キミッヒだった。本当は攻撃的MFだが、故障者続出で手薄になった最終ラインをデビッド・アラバとともに支えた。ペップによれば「将来のドイツ代表選手」。だが守備を称えるということは、攻撃での収穫がなかったことの裏返しでもある。
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