「香川真司は10番だからバイエルン戦でベンチ外」は本当か?
ブンデスリーガ第25節。前節、バイエルンがマインツに敗れ、急遽天王山となったドルトムント対バイエルンの一戦はスコアレスドローに終わった。
バイエルンに引き分け、勝ち点差を縮めることができなかったドルトムント それまでの勝ち点差は8。決して逆転不可能な数字ではないが、今季のバイエルンの強さと、グアルディオラの今季限りでの退団という事情を考えると、現実的には難しい差と思われた。それがマインツといういわば伏兵の勝利で、状況は一変した。しかし結局、ドルトムントは差を縮めることができず勝ち点差は5のまま。トーマス・トゥヘル監督は「勝っていたとしても勝ち点2差で追う立場だった。0−0は落ち込む結果ではない」と、複雑なコメントを残した。
トゥヘルが就任してからのドルトムントは、バイエルンを意識しすぎているという印象が強い。リーグ戦前半の対戦では、当日の判断により0トップで臨み、前線からのプレスを強化した。だが昨季の自信のなさを引きずっていたドルトムントにとって、急な戦術変更をこなすのは難しく、5−1の大敗を喫している。うまくいき始めていた4−3−3でやっていればもう少し試合になっていたかもしれない......と思わせるほど、チグハグな戦いぶりだった。
1 / 4