「香川真司は10番だからバイエルン戦でベンチ外」は本当か? (2ページ目)
そしてこの日は5バックを採用。そのため「10番を置かないことにし、心苦しいが香川真司はベンチに入れなかった」(トゥヘル)という。後半戦に入っていくつもの組み合わせを試しながら、まったく新しい布陣、そしてホームでありながら後ろに枚数を割いてバイエルンを迎え撃ったというわけだ。トゥヘルは「守備の規律が大事だった」とも話している。
香川のベンチ外についていえば、大方のドイツメディアにとっては想定内だったかもしれない。前節ダルムシュタット戦で17歳のフェリックス・パスラックを先発させる一方、ベンチスタートの香川には出場機会がなかった。さらにこの試合ではマルコ・ロイス、ウカシュ・ピシュチェクはベンチ外。ベンチ入りの枚数を数えれば自然と構想外だったことがうかがえる。
「10番を置かないことにしたからベンチ外」と言うが、同じ攻撃的MFのモリッツ・ライトナーやゴンサロ・カストロはベンチ入りしているわけで、彼らよりも現状では優先順位が低いのは明らかだ。もしくは、いくつかのシステムを試す中で、香川は10番しかこなせないとトゥヘルが捉えている可能性も考えられる。
実際、香川は後半戦に入ってパフォーマンスがまったく上がらず、苦しい状況が続いている。状況は前半戦とはまったく違うのだ。
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