派手なのは中国だけ。欧州の移籍市場がショボかった2つの理由 (4ページ目)
実際、広州恒大がジャクソン・マルチネス獲得に使った違約金はこの冬の最高額を記録。中国スーパー(超級)リーグ全体でこの冬に投資した金額は200億円以上とされ、これはイングランドのプレミアリーグのそれを上回り、世界トップに躍り出たというデータもある。さらに中国2部リーグ全体の投資額を見ても、スペインのプリメーラ(1部)やドイツのブンデスリーガを上回っているのだから、この急拡大ぶりは驚くばかりだ。
確かに中国サッカー界の経済的拡大は数年前から見られたが、それにしても今年の冬に見せた派手な動きは特筆に値する。春からリーグが開幕するという時期的な優位性もあるだろうが、ヨーロッパ地域内における冬の移籍が少なかったことも、結果的にこの傾向に拍車をかけたことは間違いなさそうだ。
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