派手なのは中国だけ。欧州の移籍市場がショボかった2つの理由
様々な報道が飛び交ったヨーロッパサッカーの冬の移籍マーケットだったが、いざ蓋を開けてみるとビッグネームの動きは皆無で、静かに幕を閉じた。
今シーズン開幕前の夏のマーケットでは、期限ギリギリのタイミングでダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)の獲得手続きに着手したレアル・マドリードが、期限を過ぎてから手続きを終えるという失態を犯して破談となったエピソードが話題となったが、今回はそのようなニュースも流れることはなかった。
強いて特徴を挙げるとすれば、資金力のあるプレミアリーグの中位以下のクラブが激しく動いた点と、セリエAではレンタル移籍が多かった点。資金不足にあえぐイタリアでは、できるだけお金をかけずに補強するという傾向が、より色濃くなった印象だ。
マンチェスター・シティ入りが発表されたグアルディオラ現バイエルン監督 もっとも、シーズン途中にオープンする冬のマーケットは、下位に低迷するチームが残留争いから抜け出すための即戦力を補強する、あるいは主力選手の長期離脱を補うために新戦力を獲得する、というのが本来の目的。その意味で今回は原点回帰という捉え方もできる。
では、なぜこのような静かなマーケットに終わったのか? 考えられる主な要因は2つある。
1 / 4