2016.02.04

「ハットトリックしてぇ!」。
岡崎慎司がこぼしたゴールへの強烈な想い

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

 それは、一瞬の出来事だった。

 自陣深い位置からMFリヤド・マフレズが約50メートルのロングパスを送ると、ワンバウンドしたボールにFWジェイミー・バーディーが右足を一閃(いっせん)──。ドライブのかかったシュートは、ゴール右上にズドンと落ちた。距離にして、約27メートルのロングシュート。パスからゴールまで5秒もかからなかった。得点後、「どうだ!」と言わんばかりに、バーディーは両手を左右に振ってサポーターをあおった。

リバプール戦に先発した岡崎慎司は貪欲にゴールを狙いに行った「今季のベストゴール」との呼び声も高いスーパーシュートに、バーディーと2トップでコンビを組んだ岡崎慎司も、ただただ感服するしかなかった。

「本当に、『ゴールを決める奴ってすげえな』と思います。欧州のどこのチームに行ってもそう思いますね。まず、『打つかぁ?』って感じじゃないですか。でも、あれが入っちゃうので......(バーディーは)本当に気持ちのいいストライカーだと思います。アシストもできるし、周りを生かすプレーもできる。今日も俺にいいパスを出してくれたし、すごいです。普通の選手の枠を飛び越えましたよね」

 とはいえ、4試合連続で先発した岡崎も、危険な匂いを漂わせていた。フリースペースに侵入してラストパスを呼び込み、チャンスと見るや積極的にシュートを放つ。アグレッシブに仕掛けることで周囲からのラストパスが増え、岡崎自身もキレのある動きでチャンスに絡んでいった。