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「ハットトリックしてぇ!」。
岡崎慎司がこぼしたゴールへの強烈な想い (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by Getty Images

「今、イメージ通りのプレーができている部分があって、僕としては、結果を出すためにリスク覚悟でやっている。『45分で代えられるだろう』と思いながらやっているんですよ。だから今は、『焦る』とかの領域ではなく、『代えられるんだったら思い切ってやってやろう』と。みんなに何を言われようと、自分を信じてやる。だから、雑音は入らなくなっています。それが感覚的なところに出てきているから、動きがキレているように見えるんだと思います。今までは考えながらプレーしていたから、プレースピードにも影響が出ていた。でも今は、身体が先に動く。だから、(余計に今日はゴールを)決めたかった」

 とりわけ、岡崎が「決められた」と強調したのが、9分のヘディングシュートだった。バーディーから柔らかいクロスボールが入ると、岡崎はリバプールのDFママドゥ・サコーの背後に入り、ドンピシャのタイミングで頭を合わせた。しかし、シュートはGKシモン・ミニョレがブロック。

 そのシーンを振り返り、「『決めろよ!』と思われたかもしれないけど、シュートコースがサコーと被ったんですよ。僕としては対角線でゴールを狙いたかったんですけど、(サコーと被ったので)ちょっと外したら真ん中にいっちゃった」と、岡崎は唇を噛んだ。だが、「あれをパンッと思い切って叩けるプレーが、もうひとつ選択肢としてあっていい」と、今後の課題として指摘することも忘れなかった。

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