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試合不出場でもミランサポーターの槍玉に挙げられる本田圭佑 (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 一番熱いミラニスタが集うクルバ・スッドでは数カ月前から、チームと選手たちに対しての抗議が続いている。試合後のサン・シーロにブーイングが響くのは、いまや日常的な光景となってしまい、そのプレッシャーの中、ロッカールームに帰ることに選手たちは疲れ始めている。

 ピッチでは不運なシーンが続き、勝ち点3を持ち帰ることができない。ヴェローナ戦でも一旦はリードしたものの、数分後にはデ・ヨング(彼はサポーターから拍手を送られる数少ない選手の一人だ)がPKを取られて同点に追いつかれ、おまけにミランは10人になってしまった。

 ウルトラスの主たる攻撃の対象はアドリアーノ・ガッリアーニとチーム全般だが、この前の日曜日に一番槍玉に挙げられていたのはキャプテン、リッカルド・モントリーボだった。終了近くに交代するまで、彼がミスするたびにブーイングが浴びせられた。もう一人の攻撃対象はアレッシオ・チェルチだ。昨シーズンにくらべると、コンスタントに活躍をみせていたチェルチだが、それでも好不調の波が大きすぎる。

 さて本田圭佑だが、先週に続いて、この日もかなり長い間ウォームアップしていたにもかかわらず、結局ベンチで終わってしまった。そんな本田もやはりサポーターの標的の一人である。ミランの10番を背負ってもうすぐ2年。しかし昨シーズンの頭に一瞬の輝きを見せたのみで、彼は未だにその番号に値するプレーを見せていない。そんな本田に対し、メディアもここ数年でミランが獲得して失敗した選手の一人に数えている。

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