香川真司、武藤嘉紀。ブンデス日本代表組が陥った「過労の罠」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 しかもドルトムントに勝利するという大金星を挙げ、自身だけでなくチームの士気も上がっている。タイミングよくポジションを獲得し、流れをつかもうとしている。

 同じことはスコアレスドローに終わった翌日のケルン対マインツでも感じられた。代表に招集されなかった大迫勇也はフル出場。なかなかチャンスに恵まれなかったが、この日は前線で起点となり存在感を見せた。

 一方でマインツの武藤嘉紀は先発したものの68分で交代。彼も先発した中では今季最短の出場時間だった。シュートは1本、警告まで受けた。 

「コンディションはそんなに悪くなかったと思いますけど、やっぱり寒暖の差なんかは厳しかったかなと思います」

 難しさを認めながらも、自身の感触は悪くなかったため、交代には納得がいかない様子だ。

「(交代の理由は)分からないですね。今日は納得いかないですけど、監督にはそう見えたってことですし。監督も疲れてると思ったらしく、そういうのを見せちゃけないのかなと思いました。最後まで出ていれば、その分、点に絡む自信はありますし、やっぱりああいう代えられ方をすると自分自身は悔しい。もっともっとチャンスに絡んで、自分が元気だったり、やれるぞというのを見せていかないといけないなと思います」

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