「メッシ依存症」から脱却してレアルに完勝。バルサの新たな攻撃力
先日、パリで起きたテロ襲撃事件の余波を受け、通常の6倍、約2500人もの警備員、警察官が厳重な体制を敷く異様な雰囲気のなか、今シーズン最初のクラシコが開催された。非常事態とはいえ、通りを歩いている人を警官が任意で呼び止め、ボディチェックが行なわれたり身分証明書の提示を求められたりする異常事態となったが、無事に試合が行なわれた。また、試合前にパリでの犠牲者のために、黙祷が捧げられたのは言うまでもない。
試合前、レアル・マドリードの勝利を予想するメディアが多く、サッカーくじなどのサイトは、どこもレアル・マドリード勝利に賭ける人が多かった。実際、レアル・マドリードは今シーズン、ホームで圧倒的な力を見せており、実に22試合連続でホーム無敗記録を更新中だった。
また、GKケイロル・ナバスは、レアル・マドリードのクラブ史上最長の無失点記録を更新中で、今年1月15日からホームでは874分間無失点。ベニテス監督が就任した新体制のレアルの基盤となっていた。
クラシコという大一番だったが、ケガから復帰したばかりのメッシはベンチスタート ところが、蓋を開けてみれば、レアル・マドリードがホームの利を生かすどころか、1点も決められずにバルセロナに圧倒される結果に終わった。
果たして、4-0という結果を生んだ原因は、どこにあったのか。試合終了のホイッスルが鳴ると同時に、地元メディアは一斉に犯人探しを始めた。
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