「メッシ依存症」から脱却してレアルに完勝。バルサの新たな攻撃力 (2ページ目)

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Rafa Hueruta

 もちろん、戦犯として最初に名前が挙がったのは、試合前からその手腕が疑問視されていたレアル・マドリードのラファ・ベニテス監督だ。とくに、カルバハル、イスコをスタメンから外したことに多くの非難が集中したが、この質問に対して、ベニテスは明確に答えることはなかった。

 また、数日前、ベニテスの守備的なスタイルに選手たちが反旗を翻し、「もっと攻撃的なスタイルに変えるように要求した」と一部のメディアが報道していたが、キャプテンのセルヒオ・ラモスは「そんなのは根も葉もないうわさだ。そういった話し合いなど存在しない」と、この報道を否定。

 それでも、ベニテス監督と選手の間に溝があるという声は消えていない。セルヒオ・ラモス自身、アンチェロッティ前監督時代の方がフィーリングが合ったことを試合後のミックスゾーンで明かしている。

 また、現地ではクリスティアーノ・ロナウドとベニテスの確執はずいぶん前から囁かれているが、クラシコを終えて、ロナウドは、フロレンティーノ・ペレス会長に「俺かベニテスか」選ぶように迫ったとの情報を、『ガゼッタ・デル・スポルト』紙が伝えた。

 以前からクリスティアーノ・ロナウドの獲得を希望しているパリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル・ケライフィ会長が、試合の2日前からマドリード入りしていることも、移籍に向けて動いているのではないかとの臆測を呼び、ベニテス監督との不仲説をさらに助長する結果となっている。

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