3冠を達成するのはバルサかユーベか。CL決勝見どころを分析 (2ページ目)
その後も95-96シーズンでアヤックスを破り、2度目の欧州制覇。また、96-97、97-98、02-03の3シーズンで、優勝こそならなかったものの決勝まで進出している。当時のユベントスは、常にCLの"看板役者"だったのだ。
昨季はセリエA新記録となる102点もの勝ち点を挙げる歴史的なシーズンを過ごしながら、今季CLの開幕前は(もちろん、セリエAでは優勝候補筆頭だったが)決して前評判は高くなかった。
実際、CLのグループリーグが始まってみると、開幕からの3試合で1勝2敗とつまずき、早々の敗退さえありうるかに思われた。残り3試合を2勝1分けで乗り切り、辛うじてグループ2位通過を果たしたものの、心もとない印象は否めなかった。
しかし、ユベントスは決勝トーナメント1回戦のドルトムント戦では、戦前の予想を覆(くつがえ)して2-1、3-0で連勝。堅守速攻の狙いがズバリとハマった展開にあって、とりわけ第2戦の勝負を決めたFWカルロス・テベスの先制ゴール(意表を突く弾丸ミドルシュート)は鮮やかだった。続く準々決勝で、ユベントスはモナコを破って準決勝へ進出。2戦で1-0、0-0とイタリアのクラブらしい勝ち上がりだった。
準決勝の組み合わせ、つまりレアル・マドリード対ユベントス、バルセロナ対バイエルンが決まった段階で、決勝はリーガ・エスパニョーラ伝統の「クラシコ」実現を予想する声が多かった。だが、そんな大方の予想をユベントスはまたも覆(くつがえ)してみせた。
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