3冠を達成するのはバルサかユーベか。CL決勝見どころを分析
日本時間6月7日早朝(現地時間6月6日夜)、ついに今季のヨーロッパクラブチャンピオンが決定する。
2014-2015シーズンを締めくくるUEFAチャンピオズリーグ(CL)決勝に駒を進めたのは、ユベントスとバルセロナ。今季のイタリア、スペイン、それぞれのリーグチャンピオンが勝ち上がってきた。また、ともにリーグと国内カップ戦の2冠を達成しており、どちらが優勝しても3冠となる。
両チームの攻撃の中心、メッシ(バルセロナ/左)とテベス(ユベントス) CL決勝進出が12年ぶりとなるセリエA屈指の名門、ユベントスは、このところ低迷が続いていた。
その引き金となったのは、06年に発覚したセリエAでの審判買収問題である。この不正発覚により、ユベントスはセリエB降格の処分を受け、06-07シーズンを2部リーグで過ごした。翌シーズンにはセリエAに復帰したものの、その後はイタリア国内ではタイトルを獲得こそすれ、CLではなかなか上位に進出できなくなっていた。
40代以上のサッカーファンにとって、ユベントスのCL制覇と聞いて思い出されるのは1984-1985シーズンだろう(当時はチャンピオンズカップ)。「ヘイゼルの悲劇」としてサッカー史に残る惨劇(ザポーター同士の衝突で多数の死者を出した)を引き起こした忌まわしい試合で、ユベントスはリバプールを破り、ヨーロッパ王者となった。
85年12月には、東京・国立競技場で行なわれたトヨタカップ(現在のクラブワールドカップの前身)も制覇。ミシェル・プラティニ(現UEFA会長)をはじめとするスター軍団が、日本のファンを魅了した。
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