最多先発出場は長谷部誠。ブンデス日本人選手12人の今季
欧州サッカー2014-15総括(2)~ブンデスリーガ日本人選手総括・前編~
ブンデスリーガ2014~2015シーズンが終了した。1部所属日本人選手12人の戦いを、あらためて振り返る。
最終節レバークーゼン戦にも先発フル出場を果たした長谷部誠(フランクフルト)内田篤人(シャルケ/6位)
シャルケでの5シーズン目が終わった。右SBでの立場は盤石、今季は3-5-2で中盤も経験し、プレイの幅も広がった。とはいえ開幕当初と後半戦は負傷で離脱、フルに活躍したとは言いがたい。負傷後の治療法や起用法について、日本代表とクラブの間に対立が生まれたのは残念だった(※)。圧倒的な信頼と人気の裏返しでもあり、内田自身にはいかんともしがたいことだけに苦しいところだろう。関係改善とともに、今後は負傷とのうまい付き合い方が求められる。来季は開幕からのスタメン復帰を目指す。
香川真司(ドルトムント/7位)
不遇だったマンチェスター・ユナイテッドから復帰。だが期待値ほどの活躍とは言えなかった。感覚を大事にするタイプの選手だけに、いったん試合から遠ざかると元の水準を取り戻すのに時間がかかったようだ。チームの低迷と相まって厳しい時期を過ごした。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント、ユベントス戦という肝心の試合で外されたのも痛い。だがシーズンの最後の最後でかつてのキレと輝きを取り戻したのは明るい材料(※)。欧州で最初に出会った監督、ユルゲン・クロップと別れて新指揮官の下で、来季はどんなプレイを見せるだろうか。
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