無言の香川真司。ドルトムント来季CL出場困難に (2ページ目)
試合後のクロップ監督は「カウンターのものすごくうまいチームにやられてしまった」と表現した。記者会見では終始もの静かで、劇場型の会見を知る者としては寂しさすら覚えた。
ドルトムントの地元紙ルールナッハリヒテンは「EL出場権はいらない?」という見出しを立てて、ボルシアMG戦の戦いぶりを報じた。まだ可能性は残るのに自ら放棄しているように見えたというのがその理由だ。
ドルトムントの選手の多くは各国代表としてW杯を経験し、クラブでは毎年CLの決勝トーナメントを戦っていた。EL出場権をかけた戦いに対して大したモチベーションがわかなくても自然なのかもしれない。
クロップにしても、来季はドルトムントを本格的に立て直さなくてはならないシーズンになる。CLよりも試合数が多く、無名で荒いサッカーを展開するクラブの多いELに参加するよりも、国内リーグだけに集中する方が得策だと考えている可能性すらある。それがモチベーションが低下したかのようなこのボルシアMG戦につながったとも推測できる。
香川真司も決して良い状態とは言えない。この日は先発したものの後半18分で交代し、「今日はほんとにすみません」と、取材対応を避けた。
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