無言の香川真司。ドルトムント来季CL出場困難に

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

ドルトムントがボルシアMGに1-3で敗れ、3位以上になる可能性が消滅した。4位レーバークーゼンとの勝ち点差も18で残りは6節。ドルトムントが全勝しなおかつレーバークーゼンが全敗すれば勝ち点で並ぶことができるという計算だ。だが、得失点差はレーバークーゼンが+21に対してドルトムントは-2。つまり、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場の可能性は実質的に消えたと言っていい。フライブルク、マインツ、シュツットガルトに3連勝した頃には、CL圏内に返り咲くことができるのではないかという楽観論もあったが、それも水泡に帰した。

ボルシアMG戦に出場、後半18分に交代した香川真司ボルシアMG戦に出場、後半18分に交代した香川真司 ヨーロッパリーグ(EL)出場権を得られる6位アウフスブルクとの勝ち点差は6。ではあるが、1部2部入れ替えプレイオフ出場の16位パーダーボルンとの差も6である。次戦はホームでそのパーダーボルンとの"決戦"が待ち受ける。また、唯一タイトル獲得の可能性が残るドイツ杯では、4月下旬に行なわれる準決勝の対戦相手がバイエルンに決まってしまった。

 ボルシアMGは統制のとれた堅守速攻のチームで、ドルトムントが最も苦手とするタイプだ。守備は深く、攻撃は速く、隙があれば一瞬で持っていかれる。先制点は試合開始の笛から30秒足らずで奪われている。そこからはモチベーションの感じられないサッカーが繰り広げられた。

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