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本田圭佑にまたブーイング。サポーターたちの真の標的 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 特にベルルスコーニ(オーナー)の、ミランの未来に対する煮え切らないビジョンには多くのミラニスタが不満を感じている。昨日は「ミランのことは絶対に売らない」と言っていたのに、今日は「中国人に売る」と言い、その翌日には「タイ人に売る」と言う。今後チームがどうなってしまうのか、誰にも予測することができない。

 こうしたいつもとは違った空気の中で、選手たちはよく3ポイントを手に入れたと思う。ヨーロッパリーグ(5位以内)という目標に向けてラストスパートするミランにとって重要なものだ。

 実はゴール裏は空っぽだったが、普段そこに陣取るウルトラスたちの多くは、その両脇で観戦をしていた。しかし彼らはこの勝利にも喜ばなかった。いや、それだけではない、ウルトラスは選手たちにブーイングの雨を降らせた。

 我らが本田圭佑もその攻撃から逃れることはできなかった。後半25分、本田がチェルチと交代する際には、かなり激しいブーイングにさらされた。本田のこの日の出来は決して悪くなかったと思う。いつもと同様に攻守ともに積極的に参加し、チームに貢献していた。ただ本田が逃したボールがカリアリの同点ゴールにつながってしまったシーンがあり、どうやらそれが彼へのブーイングを促してしまったようだ。

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