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再び走り始めた岡崎慎司。ハリルホジッチと運命の出会い

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AP/AFLO

 所属するマインツとともに岡崎慎司が調子を取り戻している。24節ボルシアMG戦(3月7日)で8試合ぶりとなるゴールを奪って長いトンネルを脱すると、25節アウグスブルク戦(3月14日)も2試合連続となるゴールを決め、およそ半年ぶりとなるアウェーでの勝利に貢献。今節(3月22日)はゴールこそならなかったものの、チームは2位ボルフスブルクに1-1のドローを演じて貴重な勝ち点1を獲得した。

ボルフスブルク戦にフル出場した岡崎慎司(マインツ) ボルフスブルク戦にフル出場した岡崎慎司(マインツ)  岡崎にとって、自らの力でチームを勝利に導くことは今季の大きなテーマだった。攻撃の主力選手が去った今季、すっかりチームのエースとなった岡崎にかかる期待は非常に大きなものになっていた。

 序盤こそ良い滑り出しを見せたマインツだが、トゥヘル監督が去った影響はやはり小さくなく、9試合勝利に見放されるなど、次第にチームは順位を落としていった。チームの調子が落ちるにつれて岡崎の得点ペースも落ちていく。1人で何かを変えることは難しいと分かっていたが、だからこそ、独力でチームを勝利に導けるような選手になろうとしてきた。

 岡崎がゴールを奪えなくなったのは、相手のマークが厳しくなったことも影響している。昨季は15ゴールで国内得点ランキング7位タイ、今季も一時は得点ランク首位に立つペースでゴールを決めていたストライカーを、相手DFが放っておくはずもなかった。

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