走らないと勝てない。香川真司とドルトムントの現状 (3ページ目)
そして「ドルトムントのクオリティは上がって来ている。だが、ポゼッションを争っているわけではない」とも語った。言わんとしているのは現実的な話だ。だからこの試合も「残留争いという点で大きな勝ち点1だ」という評価になる。もちろん最終的には上位進出を目論んでいる。だが、現実にはつい先日まで最下位争いをしていたのだから、まずは残留を確実にするのが最優先課題になる。
香川はこの日、前半の45分で交代。ふくらはぎにテーピングが見られたが、体調は問題ないと言う。
「今日は集中できていなかった。試合に入りきれてなかったと思います」と、途中交代を受け入れざるを得ないという表情だった。
チームも香川自身も一気に上昇気流に乗ることはできず、ここでちょっと足踏みした格好だ。気を引き締め直してこれをポジティブなワンクッションとしなければ、元の木阿弥となってしまう。
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