決勝ゴールが象徴したドイツサッカー界の勝利 (5ページ目)
勝ち味は遅かったが、それには必然があった。113分、シュールレが左サイドを縦に走った時、アルゼンチンは耐えきれなくなっていた。その左足の折り返しと、ゲッツェのボレーは確かに見事だったが、攻撃を仕掛けるコース、ゴールに向かうルートが何より理に叶っていた。
かつてのドイツなら、挙げられなかったゴール。他国の良いところを、プライドを捨ててまで取り入れた「柔らか頭」なしには、飾れなかった優勝。僕は今回のドイツの優勝をそう見ている。
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