【イングランド】香川真司、移籍後のベストパフォーマンス。躍動の理由は? (3ページ目)
3人が次から次へと前線へ飛び出すために、気を抜くことはできなかった。吉田は冷静に続けた。
「でも、もっと本気にさせたかった。(2年前のチャンピオンズリーグ)シャルケ対マンUで見たときの(ような本気の)チームではなかった。相手を変えるような試合ができれば良かった」
試合終盤にはサウサンプトンも相手を追いつめる猛攻を繰り出しはしたが、力の差は確実にあったわけだ。
同点とした直後には、ルーニーの落としのパスから香川のシュートが左ポストをたたく決定機も生まれた。ペナルティエリア内の左側からのシュートだったが、「角度がなかったからコースを狙ったんですけど、1、2ミリの世界かなと思います」(香川)
どんなに美しいアシストをしても、どれだけ好プレイを見せても、心から納得できる表情を見せるところまではいかない。
「毎試合、得点に近づいてきている中で、とるかとらないかは紙一重だから。そういう意味では僕にもっと、強い意志が必要なのかな」
やはりこだわるのは得点。活躍を見せたからこそ、そのことをあらためて知らされる一戦だった。
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