2013.01.31

【イングランド】香川真司、移籍後のベストパフォーマンス。躍動の理由は?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

サウサンプトン戦で同点ゴールを決めたルーニーに駆け寄る香川真司 サウサンプトン戦に先発出場した香川真司が久しぶりに生き生きとしたプレイを見せた。おそらくはマンチェスター・ユナイテッド移籍以降、最も活躍した試合と言ってもいいのではないか。

「今は本当にコンディションがいいので、その中で良い形でアシストできたことは、今の状態を物語っている。だけど得点ができていないというのがすごい課題。それに、後半の戦い方。チームとしても個人としても落ちてしまうので、そういう意味ではまだまだですね」

 いつもにくらべ幾分穏やかな口調で、香川は試合を振り返った。試合は2-1でマンチェスター・ユナイテッドが逆転勝利を収めた。

 香川がこの日、躍動したのには、大きく二つの理由がある。一つ目は本人が言うように、コンディションが良好であること。昨年末に負傷から復帰はしたが、準備期間があまりない中での実戦復帰だった。それから約1ヵ月が経過し、試合の中での動きもスムーズになってきた。

 もう一つはルーニー、ファン・ペルシーとの関係性だ。実はこの2人とのそろい踏みは、香川が長期離脱のきっかけになる負傷をしたチャンピオンズリーグ、ブラガ戦以来のこと。前半のうちに香川は膝を痛めたため、実質的に試合で機能するのは初めてと言ってもいいだろう。

 サウサンプトン戦で香川は4-4-2の左MFでプレイした。いつもであれば、なかなかゴール前での動き出しを見てもらえない。いくらディフェンダーとディフェンダーのギャップや、スタンドから見れば絶妙に思える場所に走り込んでも味方の視野には入らない。