【ロシア】本田圭佑の移籍話がいつも噂で終わってしまうワケ
この冬のマーケットでも移籍が実現しなかった本田圭佑。 年に2回、夏と冬にオープンするヨーロッパの移籍マーケットで、毎回各メディアで移籍の噂が報じられるCSKAモスクワ(ロシア)の本田圭佑。本人も移籍を熱望し続けているが、結局この冬のマーケットでもそれは実現せずに、1月31日の移籍期限を過ぎてしまった。
この冬に噂された移籍先としては、イングランドの名門リバプール、長友佑都がプレイするイタリアのインテル、そのライバルのミラン、トルコのフェネルバフチェなどの名前が挙がっていた。しかし、いずれもメディア報道の域を出ず、正式なオファーを出したクラブはなかったと見られている。
なぜ、本田の移籍はいつも実現しないのか?
多くの人がこのような疑問を持つかもしれないが、そこには本田移籍の"障害"とも言うべきいくつかの理由が存在している。
まず最大のネックとなっているのが、CSKAモスクワが設定する15~16億円(金額は推定。以下同)と言われる高額な移籍金(違約金)にある。そもそも、CSKAモスクワが2009-2010シーズンの冬のマーケットでVVVフェンロ(オランダ)から本田を獲得した際の移籍金は、約12億円とされている。CSKAモスクワとすれば、チームの主力である本田を、その金額以下で手放すことはありえない。
その一方で、現在ヨーロッパサッカー界は不況の真っ只中にあるため、冬のマーケットでひとりの獲得に10億円以上もの大金を使えるクラブは、ほんのひと握りしか存在しないという現実もある。
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