【ドイツ】シャルケ、ホームで痛いドロー。内田篤人が語った新たな目標 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 試合は0-0で前半を折り返した後半、シャルケがセンターバックのミスがらみで先に失点する。追いかける展開になってからは猛攻を繰り広げたのだが、85分にドラクスラーが左足で押し込んだ1点に留まった。

 ボルシアMGは全体をコンパクトに保ち、とにかく連動して組織的に守る守備のチームだ。この日は右SBの内田のところにまで速いプレッシャーをかけ、内田は前半、何度かボールを失っている。

「失うのは1試合に1、2回はあるから仕方ない。でも最近、オレのところにプレッシャーが速いんだよね。たぶん右から来るって、相手は分かってきてるみたい。ファルファンとのコンビで何かしてくるって」

 早めに攻撃の芽を断つ意味で、内田のところにまでチェックが及ぶのだ。「でも、良い練習だと思って崩しにかかります」と、内田は新たな目標を発見したかのようでもあった。

 とはいえ、ホームで1-1の引き分けは、上位争いをする上では避けたい結果だった。

「勝てないときは勝てないっていう感じ。どこが良いとか悪いではなくって、今は苦しいし、こういう時期ってあるけれど、みんなが同じ方向を向いて耐えることが大事」(内田)

 切り替え、そして前進しなければならない。確かに首位まで勝ち点は13の差がある。しかしこのままバイエルンの独走を許しては、今季のブンデスは極めてつまらないものになってしまう。それを避けるためにも、他の上位陣同様、シャルケの再生に期待したい。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る