2012.12.02

【ドイツ】シャルケ、ホームで痛いドロー。内田篤人が語った新たな目標

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

ボルシアMG戦に先発フル出場した内田 シャルケが少々足踏みを始めた。ここ4戦、勝利に見放され、第15節を終えた時点で首位バイエルンとは勝ち点差13の4位。優勝こそできないものの上位につけている、といういつもどおりの位置だが、開幕から好調だっただけに例年よりも一つ上を目指したいところ。「チャンピオンズリーグには行けるっていう順位に甘えるんじゃなくて、その上をいかないと」と、内田篤人も認める。

 上位争いをするチームにとって、白星から遠ざかるのはチームとしてのリズムを失うことにつながる。彼らにとっては勝つことが当たり前だから、負けると調子が狂うのである。試合前日の練習を訪れてみると、ステフェンス監督はひどい剣幕で怒鳴り散らしていた。細かな戦術練習をやってみては、中途半端なところで止める。この日は、フンテラールに何やら細かく守備の説明をしていたのだが、説明を終えるとそのメニューを切り上げる。傍目にも、これはいつもの調子ではないということが伝わってくる。

「勝ててないと、何かを変えないといけないという雰囲気になる。練習も勝ててないときはこんな感じになっちゃう」と語る当の内田は、指揮官の怒気も軽く受け流す。かといってもちろん全く意に介していないというわけでもない。調子が出ない、というのはこういうことを言うのだろうか。

 メンバー的にも苦しい。CBの軸であるパパドプロスが膝の故障で離脱。ヘベデスももちろん実力者だが、今季はパパドプロスとマティプがここまでのベストコンビで、ヘベデスはむしろ右SBを内田と競っているのが定番だった。さらにSBからボランチまでこなすヘーガーまでベンチに入れない。

 12月1日のボルシアMG戦では、さらにGKを4日前のハノーファー戦から入れ替えた。何かを変更しなくてはという意思の表れだが、それでも勝てなかった。