【ドイツ】ブンデス開幕。今季ブレイクする日本人選手は? (3ページ目)
宇佐美はバイエルンで苦渋をなめ、さらに五輪代表でもレギュラーとしては出場できなかった。とはいえチームに合流して初戦となるドイツ杯1回戦では、後半45分間の出場ながら好機をいくつも作っていた。開幕スタメンへの期待は十分に持てる。
清武にはかつての乾貴士と同じように、「(日本では)香川と同じチームでプレイしていた」という冠がついた期待をかけられている。とはいえ五輪もあってチームと過ごす時間が短かったことから、まずはレギュラー奪取から始めなくてはいけない。酒井宏樹は足首負傷のためしばらくは戦線を離脱することになる。大型サイドバックとして現地記者からの期待も高かっただけに残念だ。
2部のボーフムから1部のフランクフルトへ移籍を果たした乾貴士は既に主力選手として活躍している。直前のドイツ杯でも高いクオリティを見せ、信頼を勝ち得ている。好調時のプレイは抜群なのだから、好不調の波をなくすことが今後の課題だろう。一年を通して1部で活躍をすれば、さらに上位チームへ動く可能性が生まれる。
そのボーフムに新加入した田坂祐介、そして日本人ではないが元Jリーガーのチョン・テセも、名門ケルンですでに主力としてプレイしている(2部は既に開幕)。彼らにはチームをひっぱり、なおかつ自分の将来も開くような活躍を期待したい。
ブンデスリーガの日本人選手たちは、スピードとテクニックでドイツ人選手を上回る。小柄な日本人が彼らを翻弄する痛快な姿を、今季もまた楽しみにしたい。
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