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【ドイツ】ブンデス開幕。今季ブレイクする日本人選手は? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 岡崎慎司にも注目だ。1シーズン半をシュツットガルトで過ごし、2列目の右もしくは左で先発メンバーに入っている。以前は味方との噛み合わない関係性を口にすることが多かったが、最近では「良いサッカーをするということを考えて、プロであることを楽しみたい」と、ポジティブな発言が増えている。コンディションは良さそうで、得点増にも期待したいところだ。

 その岡崎に好影響を与えたのが酒井高徳だ。昨季後半、ちょうど彼の加入と時を同じくして、チームは調子を上げていった。岡崎は不思議がっていたが、同時に刺激にもなったよう。ドイツ語も早々に習得していく酒井を見て、岡崎は「ずるいなあ」と漏らしていたが、その岡崎も今ではだいぶ言葉にも自信が出てきたようだ。一方の酒井も五輪中に「シンジさんから連絡が来たりして......」と、嬉しそうに話していた。関係はなかなか良好のようだ。

 酒井はプレシーズンにチームから離れていた時間が長かったこともあり、序盤戦はポジション奪取に力を注ぐことになる。「ライバルであるホーグラントが守備的だから、自分はより攻撃的に」と、ストロングポイントを生かして戦う。
 
 アウフスブルクからレバークーゼンに戻った細貝萌のシーズンも楽しみだ。加入したシーズンにアウフスブルクを2部から1部に昇格させ、昨季は1部残留に導いた。ドイツで求められるボランチでのプレイにも徐々に自信をつかみ、時間とともに安定していったのが印象的だった。激しい守備は健在。ラースベンダー(ドイツ代表)ら、代表クラスが揃う中でレギュラーを奪えるか。サブに甘んじていては面白くない。

 新天地での戦いに挑むのは新加入組の酒井宏樹(ハノーファー)と清武弘嗣(ニュルンベルク)、そして移籍してあらためてレギュラー定着を狙う宇佐美貴史(ホッフェンハイム)だ。

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