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元サッカー日本代表MF小林大悟は起業してビジネスで格闘中 「モノを売るってこんなに大変なんだ」 (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Masao Kurihara

【向いてないことをやると成長できる】

 アミノ酸はタンパク質の材料となるもので、体づくりの土台になる栄養素だ。ただ、必要量を日々の食事だけで補うのは簡単ではない。

「現役時代の僕も、そこまで深く考えられていたかというと、正直そうではなかった。でも、いま思えばもっと体のケアに意識を向けられていたら、違った結果もあったのかなと思ったりしています」

 プロとして20年以上サッカーをやってきたとはいえ、試合解説やスクールでの指導も、仕事となれば楽ではない。サッカーと関係のない仕事となれば、なおさら大変なのは当然かもしれない。

「たとえば解説は『試合を見ながら、なんとなく自分のサッカー観を話せばいい』くらいに思っていましたが、いざやるとなると、どういう選手がいて、チーム状況はどうかなど、それなりの情報収集や勉強をしなければ仕事にするのは難しい。

 それが、いままで一度も経験したことのないモノの販売だったら、なおのこと。しかも僕は解説やスクールコーチをやりながらアミノ酸を売ってるわけですから。相当努力をしなければならないのは当たり前ですね」

 解説の仕事が自身に向いている感覚はないと話す。ただ現役時代、感覚でプレーしてきた小林にとっては、サッカーを見てそれを言語化する作業は、難しい一方、新鮮なのだろう。

「自分に向いている感触はないです。ただ向いてないことをやると、人って成長できる気はしているんです」

 2023年から2年間はフランスの名門「パリ・サンジェルマン(PSG)アカデミーJAPAN」のテクニカルディレクターを務めた。現在、多くの若手選手を輩出し、世界トップともされるフランス式のアカデミー年代のコーチング法を学び、あらためてサッカーの本質を考えさせられたとも続けた。

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