【Jリーグ連載】選手獲得競争で後れを取り始めた東京ヴェルディのアカデミー それでも「大丈夫」とOBが太鼓判を押すワケ (2ページ目)
「僕はもうクラブ(ヴェルディ)を離れて長いので、最近のことはわかりませんけど、ミニラ(中村)と話していても、『いい選手が取れないんですよ』って聞きますから」
東京近郊のJクラブ勢力図について、「ヴェルディ(の人気)が少し抜けていたところから、だんだんと落ちてきた一方で、他のクラブが上がってきた」とは、菊原の弁。
菊原は続けて、「僕自身はヴェルディに10歳から40歳ぐらいまで30年ぐらいいたので、今まではなかなか外から見る機会がなかったけど、(外から見ても)ヴェルディはやっぱりヴェルディ。大事にしているものは変わっていない」としたうえで、こう語る。
「ただ、ちょっと(選手が)小ぶりになってきている。ジュニアユースとか、ユースの試合を見ても、昔だったら11人中11人がいい選手。さらにベンチの選手を含めて、15人ぐらいが『いい選手だね』って言われていたけど、今だとやっぱりそこまではいない。
本当に高い基準でいい選手って言えるのは4、5人ぐらいで、本当にプロになりそうだなっていうのはひとりかふたり。そういう意味では、(いい選手を取れなくなったことで)多少小ぶりになったっていうのはあると思います」
だが、菊原同様、現在はヴェルディを離れた冨樫が思うのは、「もちろん、いい種があればいいものが育つんでしょうけど、それにはやっぱりいい畑、いい土壌がないといけない」ということ。そのうえで、「よみうりランドは、あらためていい土壌と思います」と言い切る。
冨樫がそれを実感したのは、F・マリノスのユースチームとともに練習試合で彼の地を訪れた時だった。
その日のよみうりランドでは、同じグラウンドでユース(高校生)の試合前にジュニアユース(中学生)の試合が行なわれていた。それを見ていた冨樫が、ふと傍らに目をやると、グラウンド脇のちょっとしたスペースを利用して、ジュニア(小学生)の子どもたちがミニゲームをやっていたという。
「その子たちは午前中に練習が終わって、持ってきたおにぎりを食べて休んで、それから勝手にミニゲームをやっている。一見すると邪魔に見えるんですけど、それがすごく大事だっていう認識をクラブ全体が持っている。
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