検索

【高校サッカー】「茨城旋風」に続いた準Vの鹿島学園 タイから来た2年生GKは「国立にもう1回戻りたい」と笑顔 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【今度はしっかりと決勝で勝てるように】

 ただ、頂点にはたどり着けなかったものの、彼らにとって価値のある大会となったことも確かだろう。

 試合を勝ち進むなかで自信を深め、劇的な成長を遂げていくのは選手権の醍醐味のひとつだ。インターハイで優勝し、ユース年代最高峰の舞台であるプレミアリーグWESTで5位となった神村学園に対し、鹿島学園はインターハイでは2回戦で敗退し、プレミアリーグのひとつ下のカテゴリーにあたるプリンスリーグ関東では7位に終わっている。

 それでも6万人を超える大観衆の前で臆することなく戦い抜き、頂点まであと一歩に迫った。その事実こそが、何よりの財産だ。

 決勝の舞台に立ったからこそ、見えたものもある。鈴木監督は言う。

「本当に悔しいですけれど、試合が終わって学んだこともあったので、またそれを糧(かて)にがんばりたいなと思います。指導者の私自身がもっと学んでいかなきゃいけないんだなと、あらためて猛省しました」

 大舞台を経験した2年生の存在も大きな希望となる。プムラピーは、曇りなき瞳に力を込めて宣言した。

「来年は僕とか、内海心太郎とか、ワーズィー(ジェイヴェン勝)とか、今の2年生が中心となって、ここから一生懸命やって、国立にもう1回、戻りたいですね。3年生のためにも、今度はしっかりと決勝で勝てるように頑張ります」

 大舞台で味わったこの悔しさが、大きな原動力となる。「茨城旋風」は来年も吹き荒れるかもしれない。

著者プロフィール

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

【画像】全国高校サッカー選手権 応援マネージャー「フォトギャラリー」

3 / 3

キーワード

このページのトップに戻る