RB大宮の決起会でレッドブルの本気を感じた 原博実社長も声を弾ませ「上から目線で言われたことは一度もない」 (4ページ目)
【世代有望株DFもRB大宮を選んだ】
クラブはJ1昇格をターゲットとする。「簡単ではないと思いますが、J1昇格を目指して戦っていきたい」と、原社長は明言した。
昨シーズンは期限付き移籍だったFW杉本健勇とMF泉柊椰が、完全移籍に切り替わった。昨シーズン10得点7アシストの元日本代表と、6得点6アシストの24歳のドリブラーは、引き続き攻撃の中核を担っていくだろう。U-19日本代表で主将を務める、アカデミー出身にして世代有望株のCB市原吏音(りおん)も、複数の選択肢のなかからRB大宮を選んだ。
即戦力も獲得している。J1の京都サンガから実績十分のFW豊川雄太、J2の横浜FCからCBガブリエウとMFカプリーニが加わった。30歳の日本人アタッカーはゴール前で勝負強さを発揮し、横浜FCからやってきたブラジル人コンビはJ1昇格の経験をチームに落とし込んでいくのだろう。
CBとして守備を統率するであろうガブリエウは、「クラブとしてのプロジェクト、どこへ挑んでいくんだというところに魅力を感じました」と言葉に力をこめた。「どこへ」とは短期的にはJ1昇格を指し、中長期的にはJ1定着からJ1での優勝争い、さらにはアジア進出を意味するはずだ。
「そのために必要なメンバーが集まっていると感じます。自分たちが勝者になるためにどれだけできるのか、突き詰めてやっていける選手が揃っている」
ド派手なキックオフイベントについて聞かれると、「今まで見たことのない、言葉にならないようなすばらしいものでした」と笑みをこぼした。「これだけのことをやってもらったのだから、自分たちは結果で示していかなければいけない」と、すぐに表情を引き締めるのも忘れない。
横浜FCで背番号10を背負ったカプリーニも、「レッドブルのような大きな資本のクラブでプレーできるのは光栄でしかない。それから、大宮というクラブが日本においてどういうものを示しているのかもわかっていました。このチームに貢献できる、このチームでやりたいなと思ったんです」と、率直な思いを明かした。彼もまた、キックオフイベントに大きな刺激を受けた。
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