RB大宮の決起会でレッドブルの本気を感じた 原博実社長も声を弾ませ「上から目線で言われたことは一度もない」 (3ページ目)
【長澤監督が語ったふたつの約束】
レッドブルからRB大宮へ、すでに人材も派遣されている。株式譲渡に関わってきたフィリップ・ヴンダーリッヒ氏がコマーシャルダイレクター(CD)としてスタッフ入りしているのだ。
フィリップCDは9日のイベントで、原社長、山本佳津スポーツダイレクターとともに登壇し、「レッドブルが持つグローバルネットワークを届けていきたい。今日は夢の始まりです」と高らかに宣言した。
RB大宮が、RBSのネットワークから利益を得るだけではない。RBライプツィヒも学びを得たいと考えている。
プレンゲCBOが続ける。
「日本のサッカーはドイツ・ブンデスリーガにとどまらず、世界的に評価されていると思います。それがどうやって生まれているのか。選手の育成もそうですし、サッカーを形作る意味で日本の文化をしっかりと学びたいと思っています。
日本人の規律のすばらしさ、尊敬を持っていろいろなことに取り組む姿勢、礼儀。全身全霊をかけてハードワークをしながら取り組む。そういったものを学べるチャンスだと思っています」
マリオ・ゴメスTDによれば、RBSのクラブは「攻守にアグレッシブであること、インテンシティが高いこと、高い集中力をもってハードワークすること、観ている人たちを熱狂させる」とのフィロソフィーを共有している。現代サッカーのトレンドを、しっかりとキャッチアップしているのだ。
プレーモデルが確立されていることを、原社長も評価する。
「監督がこういう選手が好きだから、といったように属人化したものではなく、一貫したフィロソフィーに基づいて、どういう指導者にチームを任せて、どういう選手を集めたらいいのかがはっきりしている。それをグループ内で一緒に協力して、ブレずにやっていけたら面白いと思います」
キックオフイベントでマイクを握った長澤監督は、「ふたつ約束したいと思います」と話した。就任2年目の指揮官は、チームがグループ入りする前からRBライプツィヒのサッカーに刺激を受けてきた。
「ひとつは、第1節から最終節の第38節まで、すべてのゲーム、襲いかかります。もうひとつは、信じるに値するチームを最終的に作ります」
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